世界核被害者フォーラム 第5回プレ企画 イレーヌ・スキャリー講演会

特別講演会:

「民主主義と核兵器は共存できない」

 DEMOCRACY AND NUCLEAR WEAPONS

CANNOT CO-EXIST

 

2015年10月16日(金) 午後6時〜8時

場所: 広島市中区大手町四丁目1番1号

    大手町平和ビル9階 セミナールーム2

 

共催:「核時代における思想と文化」研究会

    :  世界核被害者フォーラム

 

講師:

イレーヌ・スキャリー教授(ハーバード大学)

 

コメンテーター:

・スティーヴン・リーパー(前・広島平和文化センター理事長)

・湯浅正恵(広島市立大学教授)

 

司会:嘉指信雄(神戸大学教授、「世界核被害者フォーラム」共同代表)

 

・使用言語:講演は英語。適時、簡単な日本語のまとめあり。質疑応答は日・英。

・参加費無料(定員50名ですので、参加ご希望の方は、下記までご連絡下さい。)

連絡先:当ホームページ、参加申し込みフォームで、「10月16日参加希望」と追記してお申込みください。

 

講師プロフィール

 ハーバード大学教授(美学・価値一般理論)。専門は文学批評・美学だが、核兵器問題に関しても積極的に発言してきている社会派知識人としても知られる。昨春刊行された、Thermonuclear Monarchy: Choosing Between Democracy and Doom(熱核兵器専制君主制―民主主義と滅亡のあいだでの選択はその集大成であり、500頁を越す大作となっている。本著は、タイトルが示すように、米国大統領など一握りの政治家がその使用決定権を握っている核兵器の存在は、民主主義の根本原則に反するものであることを、合衆国憲法なども踏まえつつ徹底的に論じた渾身の作であり、高く評価するリビューが多く書かれている。拷問の非人道性を論じたThe Body in Pain (1987)でも世界的に知られる。

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済みました。

 当日のようすです。

スキャリー講演

スキャリー教授講演会には、会場教室の収容人数(50人)を越える方がお越しくださり、とても熱気ある会となることができました。また、終了後の懇親会にも十数名の方がご参加くださり、とても和やかな会となりました。講演内容は、「自己防衛の権利」に関する日米の考え方・感じ方の違いを感じさせるものでしたが、全体的には、大変充実した、素晴らしいものだったと感じます。法的・原理的レベルでの違いの理解も、核兵器問題を複眼的に考えるにあたり意義あるのではと思いました。(文責:事務局)

 

世界核被害者フォーラムパンフレット紹介

0721-final-2

0721-final-1

 

PDF はこちら  0721 final

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(パンフレット内容)

ヒロシマから世界へ

届けよう核被害者の声を!

広島・長崎 被爆70周年

核のない未来を!

世界核被害者フォーラム

Towards a Nuclear Free Future! The World Nuclear Victims Forum

(広島: 2015年11月21日-11月23日 広島国際会議場ヒマワリ)

主催:世界核被害者フォーラム実行委員会

 

福島の原発事故から4年が過ぎてなお、汚染水漏出など放射能汚染の危険性はより深刻になり、核被災者の置かれた状況も厳しさが続いています。にも拘らず、安倍政権は原発の再稼働や輸出、六ケ所村での使用済み核燃料再処理運転など原発推進政策をより鮮明に推し進めようとしています。

ウラン採掘にはじまる核利用のあらゆる段階で、核被害者が生み出され現在も増え続けている中で迎える2015年広島・長崎被爆70週年を機に、核がもたらしている被害の実態全容を明らかにし、核利用の根底的な廃絶と核被害者の救済を目指すため核被害者の国際的連帯の場を広島でつくりだしたいと思います。核被害をこれ以上ふやさないため、核利用サイクルを断つ戦いの国際的ネットワークを作る場への結集を訴えます。「世界放射線被害者人権憲章」を「ヒロシマ・フォーラム」から世界に宣言しましょう。

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「世界核被害者フォーラム」プログラム(全日程同時通訳付)

11月21日(土)  国際会議場ヒマワリ

午前 10:00  開会 問題提起

基調講演Ⅰ ビル・グラハム氏

マーシャル諸島共和国外務省核問題顧問

基調講演Ⅱ アレックス・ローゼン博士

ドイツIPPNW副会長

午後 <セッション-1> 核サイクル被害現場からの報告

ウラン採掘、核実験、広島・長崎原爆被爆、原発事故、原発労働、劣化ウラン兵器による

被害の実相

 

[1]アメリカ・ロシア・中国

[2]カザフスタン・ウクライナ・インド・イラク

[3]マレーシア・タヒチ・日本

夜  歓迎レセプション

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11月22日(日) 国際会議場ヒマワリ

午前 9:30  基調講演Ⅲ 小出裕章氏 元京都大原子炉実験所助教

<セッション-2> ヒバクに関する科学

午後 13:00

<セッション-3> 核兵器禁止・劣化ウラン兵器禁止キャンペーン

<セッション-4> 反ウラン採掘・反原発・反核燃料サイクルキャンペーン

夜 18:00-

(Ⅰ)世界放射線被害者人権憲章起草委員会

(Ⅱ)特別アピール起草委員会

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11月23日(月・祝) 国際会議場ヒマワリ

午前 <セッション-5> 核被害者支援キャンペーン・セッション

午後 <セッション-6>「世界放射線被害者人権憲章」

特別アピール

15:00 閉会

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【同時開催】

ポスター展(国際会議場にて同時開催)

「世界のヒバクシャ」展

IPPNWドイツにより制作された世界各地の各種50の核被害地写真&解説。

日本語に翻訳したブックレットを頒布します。

休憩時間にはスクリーン映写も実施します。

 

世界から核被害の根絶を!

世界の核被害者はヒロシマに集まり、連帯の絆を結ぼう!

 

海外からも多くの核被害者、専門家、活動家を招聘します。

<海外・国内から招聘したい方々>

・ウラン鉱山被害(インド・米)

・核実験被害(太平洋諸島、米風下住民、セミパラチンスク)

・原発事故被害(チェルノブイリ事故被害)

・劣化ウラン弾被害(イラク・米)

・被曝労働被害(チェルノブイリ事故処理)

・医科学専門家、NGO組織、法律専門家など

・広島・長崎原爆被害者

・第五福竜丸被害者

・福島原発事故被害者

・反核・反原発など運動団体

・法律・原発・医科学などの専門家及び一般参加者

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海外参加者予定リスト(2015年6月30日現在)

アメリカ

  • ペトゥーチ・ギルバート Petuuche Gilbert

米ウラン鉱山先住民:「安全な環境を求める多文化連合アコマ・プエブロ」

  • メリー・ディクソン Mary Dickson

米:ダウン・ウィンダーズ

  • デービッド・カーペンターDavid Carpenter

米オルバニー大学教授:DU兵器工場汚染被害調査

  • アンエリス・ルアレン ann-elise lewallen

カリフォルニア大学サンタ・バーバラ校

東アジア言語文化研究学部 助教授

  • イレーヌ・スキャリー Elaine Scarry

ハーバード大学教授

 

カザフスタン・中国・ロシア・ウクライナ

  • カリプベク・クユコフ Karipbek Kuyukov

セミパラチンスク核実験被害者

  • アントワール・トフティ Enver Tohti

ウイグル自治区出身 ロプノール・プロジェクト

  • アナトーリ・チクマ

ウクライナ・チェルノブイリ25年国家報告書作成責任者

 

マーシャル・インド

  • ビル・グラハム Bill Guraham

マーシャル諸島共和国外務省核問題顧問

元マーシャル諸島核被害請求審判所 住民代理人

  • シュリプラカッシュ Shri Prakash

インド・ジャドゥゴダウラン鉱山:『ブッダの嘆き』監督

  • クマール・スンダラム Kumar Sundaram

インド核軍縮平和連合(CNDP)

 

イラク

  • イラク医師 オムロン医師 Dr.Omron

バスラ大学病院

 

ドイツ

  • アレックス・ローゼン Alex Rozen

ドイツIPPNW副会長

  • マンフレート・モーア Manfred Mohr

ICBUW 運営委員 ドイツ弁護士

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 賛同団体リスト(2015 年6 月30 日現在: 五十音順)

  • I CBUW J apan
  • アジアの花たば
  • アジェンダ・プロジェクト
  • ANT-Hiroshima
  • 外国人への差別を許すな・川崎連絡会議
  • 核ウラン兵器廃絶キャンペーン福岡
  • 核兵器廃絶地球市民長崎集会実行委員会
  • 核戦争に反対する医師の会
  • 核兵器廃絶をめざすヒロシマの会
  • カトリック広島司教館  カトリック正義と平和広島協議会
  • 上関原発止めよう広島ネットワーク
  • 原水禁国民会議/フォーラム平和・人権・環境
  • さよなら原発ヒロシマの会
  • 全国保険医団体連合会
  • 第九条の会ヒロシマ
  • チェルノブイリ・ヒバクシャ救援関西
  • 日本軍「慰安婦」問題解決ひろしまネットワーク
  • ニューヒューマニズムフォーラム・ヨコハマ
  • NO DU神戸
  • NO DUヒロシマ・プロジェクト
  • はだしのゲンを広める会
  • 反原発運動全国連絡会
  • ピースボート
  • ピースリンク広島・呉・岩国
  • 被爆者支援ネットワーク
  • 広島AALA連帯委員会
  • 広島医療人・九条の会
  • 広島医療生活協同組合
  • ヒロシマ革新懇
  • 広島県原水禁
  • 広島県原水協
  • 広島県自冶労連
  • 広島県商工団体連合会
  • 広島県被団協( 坪井直理事長)
  • 広島県保険医協会
  • 広島県民主医療機関連合会
  • 広島県労被爆連
  • 劣化ウラン兵器禁止・市民ネットワーク

*以後の賛同団体についてはホームページに随時掲載します。

個人賛同も多数頂いていますが紙面の都合で割愛させていただきます。

世界核被害者フォーラム開催への支援をお願いいたします。

 

世界核被害者フォーラムを実現するためには、海外、福島の核被害者などの招聘費、会場費、同時通訳費などかなりの基金(約900万円)が必要です。団体賛同金、個人賛同金、ボランティアなど皆さまのご協力をよろしくお願いいたします。

 

郵便振替 振込先:

【 口座名義 】 世界核被害者フォーラム・実行委員会

【 口座番号 】 01380 - 4 - 103175

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問い合わせ先

E-mail:haruko.jpn@gmail.com

携帯:090-9064-4705 ( 森瀧)

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【Ⅰ】世界核被害者フォーラム賛同カンパ(多数口歓迎!)

団体賛同金 ……… 一口 5,000 円

個人賛同金 ……… 一口 1,000 円

※通信欄の「世界核被害者フォーラム賛同カンパ」の欄に○印を

つけてください。

【Ⅱ】参加お申込み

郵便振替取扱票で、参加希望の項目の前に○印をつけ、振込

金額をご記入ください。

(1)3 日間(11 月21 日~ 23 日)参加 ………… 3,000 円

1日参加毎に1,200円(1日間1,200円、2日間2,400円)

※(1)については、学生及び障がい者はそれぞれ半額です。

(2)歓迎会(21 日夜・国際会議場セレナード) お一人3,500 円

◆準備の都合上、参加は事前申し込みを原則とさせていただきます。

11 月10 日締め切り、当日受付もあります。

 

 

(別注:パンフレットには振込用紙あり。また、世界核被害者フォーラムのHPに申し込みフォームを作成する予定です。)

 

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世界核被害者フォーラム・連続プレ企画

 

  1. 2014.8.6 国際シンポジウム:8・6ヒロシマ反核の夕べ

―世界の核被害の実態に学ぶ~核サイクルを断ち切るために―

  1. 2015.3.8 小出裕章講演会 京都大学原子炉実験所助教 於:世界平和記念聖堂
  2. 2015.5.23 浦田賢治講演会 早大学名誉教授 於:広島市中区地域福祉センター
  3. ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  4. 2015.8.6   8・6 ヒロシマ国際対話集会 -反核の夕べ2015

国際シンポジウム:世界核被害者フォーラムで何を目指すか

~核被害の原点から~

共催:世界核被害者フォーラム実行委員会/核兵器廃絶をめざすヒロシマの会/ ICBUW-Japan

基調講演 今中哲二氏 京都大原子炉実験所助教

演題:『広島・長崎、チェルノブイリ、福島の被曝調査から:

科学の限界と研究者の役割』

パネリスト

・本田 歩 福島2014 高校生平和大使(福島高専4年生)

・日野 彰 福島県教職員組合・原発災害対策担当執行委員

・アンエリス・ルアレン カリフォルニア大学 助教授

・南太平洋仏核実験被害者 タヒチ

コーディネーター:森瀧春子(核フォーラム実行委員会事務局長)

(15:00 ~ 18:30 於:広島市民交流プラザ6F マルチメディアスタジオ)

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世界核被害者フォーラム趣旨

今や核による被害は、地球全体に広がり、深刻な事態を生み出しています。

2015 年、広島・長崎は米国の原爆投下から70 年を迎えるが、人類が滅亡の危機に直面する核時代の始まりの悲劇は未だ癒えず、地獄の惨禍をくぐり抜け生き延びてきた被爆者は、放射能の影響に今も苦しんでいます。この間、核を握る核権力によって、放射能の影響による健康への影響の事実は矮小化され、あるいは隠蔽されてきました。被爆者は今なお原爆症認定訴訟を起こさねばならないし、多くの「黒い雨」被害者は国から見捨てられています。

1954 年、アメリカのビキニ水爆実験で再び核の犠牲者を出した日本は、2011年3月11 日の東日本大震災で起きた福島原発事故で破滅的な核災害に襲われました。福島をはじめ東日本の膨大な市民が生きる権利と生活を奪われ取り返しのつかない状況が生み出されています。

核利用のサイクルはウラン採掘に始まり、精錬、核兵器・核燃料製造、核実験、核兵器使用、原発稼働、原発事故、使用済み核燃料の再処理、核廃棄物の保管・処分、劣化ウラン兵器使用など、あらゆる段階で放射能による広範な環境汚染と人体への深刻な影響をもたらしてきました。

2千回を超える各地での核実験は世界中に放射能汚染を広げ、実験場周辺だけでなく広い範囲の住民の命と健康、暮らしを奪い取ってきています。

世界の400 基を超える原発では、通常時でも働く労働者が被曝を余儀なくされています。チェルノブイリ事故、福島原発事故では膨大な量の放射能が放出され、数十万人の人々の命と健康、暮らし、ふるさとを奪い、地球規模で環境を汚染してしまいました。

ウラン鉱山では採掘労働者だけでなくウラン鉱滓、精錬廃液などの放射性廃棄物による環境汚染で周辺の住民は、がん、白血病などに苦しみ、子どもたちには先天性障害が多発しています。

核兵器や核燃料用ウランの濃縮過程で出る放射性廃棄物=劣化ウランの一部は兵器として湾岸戦争以来、バルカン紛争、ソマリア攻撃、イラク戦争などで大量に使用され、放射能による広範な環境汚染と人体への深刻な影響をもたらしてきました。

核の利用が、軍事利用であれ、商業利用であれ、深刻な放射能被害をもたらし、地球を破滅に向かわせるものであることは、引き起こされている現実が明らかにしています。たとえば、インドのウラン鉱山採掘現場、劣化ウラン弾を撃ち込まれたイラクの現場、ネバダ核実験場の風下住民の現場、そして原発大事故により失われた福島の人々の生活、健康、自然、いつもそこに見られるのは、一握りの権力者、資本の利益のためにいわれもなく理不尽に踏みにじられる民衆の犠牲です。

核兵器も、劣化ウラン兵器も原発も人間の生きる権利を根底から破壊してきました。核利用の過程で不可避的に出る放射性廃棄物、特に原発の使用済み核燃料やその再処理で出る高レベル放射性廃棄物は、処分方法も廃棄場所も全く見通しのつかない状態で人類の未来を脅かしています。

私たちは、広島、長崎被爆70周年に当たり、核利用がもたらした非人間的な核災害の原点・ヒロシマで「核と人類は共存できない」という核絶対否定の理念を掲げ、核兵器を廃絶し核利用を根絶するために世界核被害者フォーラムを開催しようとしています。また、3度目の核兵器使用を食い止めるための大きな力となった原爆被爆者の行動を確認し、原爆被害の実相を次世代へ継承するメッセージ付託の場を提供します。

フォーラムでは、表裏一体で進められる核の軍事利用と商業利用の核サイクルの過程で生じる放射線被害のさまざまな実態を明らかにし、被害者の救済を図る補償の国際的規範と体制を国際的連帯のもとにつくりたいと思います。

また、世界のヒバクシャが連携し、核被害をこれ以上ふやさないため、核被害情報センターを設置し、核利用サイクルを断つための国際的ネットワークを作る基礎を固める場とします。

フォーラムの宣言としてヒロシマから「世界放射線被害者人権憲章」を世界に発し、国連人権委員会、国際赤十字、国際NGO など国際社会への働きかけをしていきます。

世界のヒバクシャは核被害の根絶のために連帯しましょう。

 

主催 世界核被害者フォーラム実行委員会

共同代表 青木 克明 核兵器廃絶をめざすヒロシマの会(HANWA)

朝長万左男 核兵器廃絶地球市民長崎集会実行委員会

嘉指 信雄 NO DU ヒロシマ・プロジェクト(ICBUW-Japan)

事務局長 森瀧春子

問い合わせ先 E-mail:haruko.jpn@gmail.com
携帯:090-9064-4705 ( 森瀧)

https://www.fwrs.info/

郵便振替:世界核被害者フォーラム・実行委員会 01380 - 4 - 103175